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ハーブ講座

始めよう 楽しもう ハーブ Vol.98 デルフィニウム

 比較的長かった今年のゴールデンウィークは天候もまあまあでした。気温もこの頃から上がりだし、植物も生長期に入ります。春花壇が一番美しい頃でしょうか。しばらくすると、体力を使い果たしたように、春花壇の終了となります。


 今回はデルフィニウムをご紹介します。

デルフィニウム
デルフィニウム
英名 larkspur  学名 Delphinium   和名 オオヒエンソウ (大飛燕草)
キンポウゲ科  一年草(多年草)

 ヨーロッパ、アジア、北アメリカ他の高地に自生していて、約200種あまりあるようです。高地自生ですので耐寒性は強いですが耐暑性は弱いです。日本の気候では夏越しが難しく、園芸では一年草として扱われます。爽やかなブルー系の花は人目を引きますね。19世紀半ばからすでに育種が進められていたようです。やはり魅力的な花と思われていたのでしょう。4種類位の品種を交雑させ、すでに園芸品種は4000を越えているとの事。今後も新しい品種が育種により登場することでしょう。改良された園芸品種には草丈が30僂伶篝の物から2m近いものもあります。直立性で大型種の草姿はみごとです。

 栽培は冷涼で高温多湿を嫌います。日当たりが良く、水はけの良い腐植質の多い土に植えましょう。種まきは耐寒性がありますし、発芽温度が15℃と低いので10月頃の秋播きです。移植を嫌いますので、ポット播きか直播きが良いでしょう。葉は有柄で掌状に浅く〜深く裂け、その縁がまた切れ込むという、複雑な葉の形をしています。

大型種の草姿、複雑な葉の形

 開花期は品種により違いますが春から初夏にかけてです。花色は青、ピンク、白、紫など豊富です。周囲を花で隙間なく覆われた花房を持つ草姿は、花壇での存在感抜群です。でも花房が重いので支柱が必要ですね。花の構造も少し変わっています。花の大きさは2.5〜4僂如花弁と思われる外側のは萼片です。花弁は中心部にあり、蜜葉となって受粉虫を誘います。雌しべは3(〜5)個で雄しべは多数ありますが、八重咲はこの雄しべが弁化したものです。特徴は上部の萼片が後方に流れ「距(きょ)」になっています。またその中に花弁の距も収まっている二重構造です。果実は袋果(成熟すると縫い目状の線に沿って裂け、種子を出す)ですが、その形は品種により異なっているようです。褐色に熟した後、採種します。種子は褐色から黒色です。

八重咲の花、中心部の花弁と雌しべ、雄しべ、後方に流れる距

 花はポプリ、押し花、切り花、染料に利用されます。長く色あせないブルーの花びらは貴重です。学名は蕾の形がイルカのように見えるとギリシャ名「delphinion」に由来していますが、如何でしょう。イルカに見えますか?

次回はシランです。

グリーンアドバイザー
アロマテラピーインストラクター

 
内田 千穗

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