初めての方へ
実例集
特集
おすすめ商品
会社案内
ホーム > Vol.128 ハマボウフウ

ハーブ講座

始めよう 楽しもう ハーブ Vol.128 ハマボウフウ

 11月に入り、温度差の大きい山間部では紅葉してきています。関西では、まだ時間がかかりそうですね。これから冬・春花壇の植え込みの時期になります。ハボタンなども見かける様になる頃です。


 今回はハマボウフウをご紹介します。

ムラサキツメクサ
ハマボウフウ
英名 american silvertop   学名 Glehnia littoralis   和名 ハマボウフウ
別名 ヤオヤボウフウ   セリ科   多年草

 東アジア地域の海岸の砂地に自生しています。自然海岸が残っている場所では、まだ見ることが出来ます。しかし、自然海岸が減り、段々絶滅危惧種に指定されつつあります。

 葉は1〜2回三出羽状複葉で、小葉は楕円形、葉縁には鋸歯があり、また分裂する場合があります。葉の表面にはクチクラ層が発達していて、濃緑色で肉厚、つやがあります。これは海岸の強い直射日光に対応するためです。葉の下には短く紅紫色がかった太い茎が、砂地の上や中に伸びています。成長して花をつけると、約30cmの高さになり、四方に這うように範囲を広げると、2mにもなります。

葉の形、紅紫色の茎、草姿

 5〜6月頃、花茎が伸びて開花します。花は集合体で、複散花序につき花茎には軟毛が見られます。
 花が50個位集まったボールが、また50個位集まって全体で1つの花序になっています。花は白色で、5枚の花弁は先端が内側に曲がっています。その花弁の間には、あずき色の5個の雄しべ(葯)があります。1つの花は変わった形ですね。では雌しべはというと、花弁と雄しべの葯が脱落した後に、2本の雌しべの柱頭が伸びてきます。自家受粉を避ける知恵でしょう。見れば一斉開花せずに、少しずつ開花期がずれています。

花の集合体、花の構造・雄期、柱頭発達・雌期

 成熟すると、先端に残っていた柱頭も取れ、果実の側面には6〜8本の稜ができます。砂地に落ちると半分に割れ、双方に種子が1個入っています。柱頭が2本なので、1つの果実の中には種子が2個できます。播種の時は、半分に割れた果実でも時間はかかりますが発芽します。海の波に浮きやすく、たどり着いた所で芽を出すのでしょう。

 食用として、芳香と辛みがある新芽は刺身のツマ、天ぷら、酢味噌あえなどに利用され、また根は薬用として漢方薬に使われます。

成熟する果実、散らばる果実、種子

次回はリコリス(ヒガンバナ)です。

グリーンアドバイザー
アロマテラピーインストラクター

 
内田 千穗

ハーブ講座一覧へ>>