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ハーブ講座

始めよう 楽しもう ハーブ Vol.132	トクサ

 暖かい日が続いたりして、花壇に植えた苗にも花がつき始めました。冬花壇定番のサクラソウ、スイセン、ビオラ、パンジー、ニオイスミレ、キンセンカ、イベリス、ノースポールなど。傍を通るたびに、笑顔になります。世の中の状況に流されず焦らず、心にふっと季節を感じる余裕を持ちたいです。さくらの開花ももうすぐです。


 今回はトクサをご紹介します。

トクサ
トクサ
英名 common horsetail   学名 Equisetum hyemale   和名 トクサ
別名 ヤスリグサ   トクサ科   シダ植物常緑多年草

 古生代に繁栄したトクサ科の生き残りです。北半球の温帯地方に生存し、日本にも各地で見られます。半日陰から日陰が適し、水はけの良い土を好みます。挿し木、株分けのどちらでも殖やせます。

 地下茎は地中を横に這い、地上茎は直立して50〜100儖未某びます。通常は分枝しませんが、頂部が損傷すると、節から分枝します。あまり高く伸ばさないよう上部を切るので、途中から細い茎が分枝している姿をよく見かけます。茎は中空で、縦に15〜25本の稜があり、大小の突起が2列に並びます。これがやすりの役目をするのでしょう。色は濃緑色でこの茎で光合成を行います。節部には、つくしと同じような黒い鞘状(はかま)に退化した葉があります。

直立する茎、節から分枝、縦状の稜と鞘状の葉

 胞子嚢穂の出る開花は、7〜8月です。シダ植物なので、花はなく胞子で増えます。茎の先端に胞子嚢穂がつきます。節間が短縮した茎の節に、盾状の胞子嚢托が密に輪生しています。胞子嚢托の盾状の内側に胞子嚢がついています。胞子を出し終えると、胞子嚢托は黒色になり役目を終えます。

胞子嚢穂、盾状の胞子嚢托が輪生、黒色になる胞子嚢托

 茎にはケイ酸体があるため、古くから研磨材として湯通し後乾燥した茎が使われています。とくさ(砥草)の名はそこに由来しています。現在でも特殊な過程には使われているようです。また、乾燥茎は木賊(もくぞく)と呼ばれる生薬で、煎液を薬用として用います。観賞用としては、生け花や日本庭園の坪庭などでお馴染みですね。

次回はレッドキャンピオンです。

グリーンアドバイザー
アロマテラピーインストラクター

 
内田 千穗

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