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ハーブ講座

始めよう 楽しもう ハーブ Vol.134	ダンディライオン

 新緑の季節で、野に山に出て行きたいところが、家にいなくてはならず本当に残念です。しかし、発見もありました。マンションにある庭園に出て気が付いたのですが、しゃがみ込むと周囲には、カタバミ、シロツメグサ、アメリカフウロ、タチイヌノフグリ、アカカタバミ、オッタチカタバミ、ツタバウンラン、ハハコグサ、チチコグサ、アカオニタビラコ、オランダミミナグサ、タネツケバナ、マツバウンラン、キュウリグサ、コメツブツメクサ、そしてもちろんセイヨウタンポポ、ざっと見ただけでもこんなにです。いい観察ができました。


 今回はダンディライオン(セイヨウタンポポ)をご紹介します。

ダンディライオン
ダンディライオン
英名 dandelion   学名 Taraxacum officinale   和名 セイヨウタンポポ
キク科   多年草

 英名のダンディライオン、和名ではセイヨウタンポポは、あちこちで見かける外来種問題の典型的な植物です。日本に来たセイヨウタンポポは繁殖力が強く、都市部を中心に分布を広げ、在来種のタンポポは田園地帯や里山などに、追いやられた格好で住み分けており、都市化の指標生物として調査されています。原産地はヨーロッパで世界各地に帰化しており、日本には明治時代に入って来たようです。

 根出葉は冬の寒さを、地に伏せた状態のロゼット状で過ごし、春になると徐々に浮き上がって来ます。葉は長さ8〜30儖未如∈戮て先端が尖り、主脈ははっきりして、縁に深いノコギリ状の切れ込みがあります。根は直根性で太く深く伸びます。花を取り巻いている、内側の内総苞片は、痩果が完熟するまで直立していますが、外側の外総苞片は下に反り返ります。ここが在来種のタンポポとの大きな違いです。

ロゼット状、葉の形、外総苞片は反曲する

 開花期間は3月〜10月頃と長期にわたり、年中咲いているような感覚になります。春の花タンポポのイメージはなくなりました。中心部の葉をかき分けるように細い花茎が伸び、先端に花径3兪宛紊硫色の花をつけます。花は舌状花が40〜100個集まっていて、細い雌しべの柱頭が表面に飛び出しているのが見えます。雄しべは、雌しべの付け根の方に集まっています。花弁の表面は黄色ですが裏側には茶色の線が見られ、その先端は細かく切れ込んでいます。開花期には高さ10〜30僂砲覆蠅泙后

 時期が来て、果実が実り始めると、用のなくなった花弁類が脱落し、下から羽毛が出てきます。萼が変化した羽毛状の冠毛です。これが種子散布で大事な役割を担い、風により舞い上がった種子は、この冠毛により遠くまで運ばれます。果実は痩果で、果嘴は約1僉褐色で多数の刺状突起が見られます。

舌状花の花、花弁が脱落、上段:羽毛状の冠毛、下段:痩果

 在来種タンポポの外総苞片は直立します。関西では、白色の花をつけるシロバナタンポポも、たまに見ることができます。組織の分裂がうまくいかず3本の花茎が石化した物も見ました。

 根を刻んで乾燥した後炒って煎じたのがタンポポコーヒーで、コーヒーの代用となります。食用として、若葉をサラダ、炒め物、おしたし、天ぷらなどにも利用できます。また、薬用として古くから用いられてきたようです。

反曲しない在来種タンポポ、シロバナタンポポ、石化した花茎

次回はセイヨウオキナグサです。

グリーンアドバイザー
アロマテラピーインストラクター

 
内田 千穗

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