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ハーブ講座

始めよう 楽しもう ハーブ Vol.150	イチジク

 9月に入りましたが、暑さも新型コロナも衰えません。天気予報を見ると、関西では当分最高気温は30度を下回らないようです。また雨続きの天候不順による葉野菜類の高騰は悩ましい限りです。


 今回はイチジクをご紹介します。

イチジク
イチジク
英名 fig tree   学名 Ficus carica
和名 イチジク  無花果   別名 ナンバンガキ
クワ科   落葉小高木

 西南アジア原産で、人類史上最も古い栽培果樹とされ、日本には江戸時代に渡来されたと言われています。

 日当たりが良く、水はけと通気性の良い土を好みます。冬期剪定(2〜3月)した1年枝で挿し木をして、容易に繁殖できます。自然では高木になりますが、栽培する場合剪定しますので2〜4m位です。よく分枝して成長が早く、樹肌は灰色で滑らかです。葉は互生につき、葉柄も10儖未板垢い任后M佞惑士仗Г如⊂絃に3〜5裂し皮質でグローブのように大きく、裏側には葉脈が浮き出て毛が密生します。茎や葉を傷つけると白乳液を出すのがFicus属の特徴です。

樹形、葉のつき方、上 葉の形表側、下 葉の裏側

 開花期は6〜9月ですが、表立って花が咲いたとは見えません。そこで中国では、花の無い果実「無花果」と名付けられました。。葉腋に倒卵形で緑色の花嚢がつき、この中に小さな花が多数入っています。花は雌雄異花で淡紅白色ですが、栽培品種は花嚢内に雌花のみを持つものが多く、受精なしで果実が発育する「単為結果」です。これでは種ができません。

 自然状態では、小さなイチジクコバチが受粉の役割をします。花嚢のおしりにある小さな穴から入り込み、中に卵を産みつけます。幼虫はそこで養分を取り成長します。成虫になったイチジクコバチ(♀)は、外に出る時に体に花粉を付け、他の花嚢の中に入り産卵します。この時に体に付けた花粉を雌花に付けるので、イチジクは受粉できるのです。イチジクとイチジクコバチは、お互いが無くてはならない関係なのです。日本の栽培イチジクは、イチジクコバチの介在はありませんから果実の中に虫がいることはありません。

葉腋につく花嚢、若い果実、熟した果実

 花後、花嚢は果嚢(果実)となり、中には種の様なものがありますが、受精していないので発芽しません。果嚢は花軸、花床などが肉質に変態したもので、熟すと暗紫色になります。枝の最先端の果嚢が越冬して、翌春発育して6〜7月に成熟したものを第1期果、夏イチジク、新梢についたものを第2期果、秋イチジク(8/下〜10月)、幼果が落ちずに発育して越冬したものを第3期果といい、3回収穫できるようです。果実は甘くておいしいので、虫の攻撃を受けやすいです。

 イチジクは各種糖類、有機酸類、ビタミン類、タンパク質分解酵素などを有し、熟した果実や葉を乾燥したものを「無花果」(むかか)や「無花果葉」(むかかよう)として生薬に、また食用として、生食、お菓子、料理、ジャムなどに利用されます。

食べ頃の果実、果実の中、シロテンハナムグリの攻撃

次回はアケビです。

グリーンアドバイザー
アロマテラピーインストラクター

 
内田 千穗

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