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ハーブ講座

始めよう 楽しもう ハーブ Vol.75 シャクヤク

 ひと時の夏日が過ぎ、今度はそれに湿度が加わり、最も暑苦しく過ごしにくい季節かもしれません。梅雨の到来です。お百姓さん、また私たち園芸をする者にとり恵みの雨です。水やりは天に任せて、ゆっくり晴耕雨読とまいりましょう。

今回はシャクヤクをご紹介します。

シャクヤク
シャクヤク
英名 chinese peony  学名 Paeonia lactiflora  和名 芍薬  別名 エビスグサ
ボタン科  多年草

 ボタンが花王(花の中の王)なら、シャクヤクは花相(王に次ぐ宰相)と呼ばれ、中国では紀元前から薬草として栽培されていました。その後は観賞用として品種改良もされ植栽されていたようです。日本に伝わり、江戸時代には各所で園芸品種が育成されそれを「和シャクヤク」、ヨーロッパに渡り品種改良されたものを「洋シャクヤク」としています。和シャクヤクは一重咲きなどすっきりしたもので、洋シャクヤクは花弁が多く豪華で香りの強いものが多いようです。
 3月下旬ごろから赤銅色の新葉が出てきます。その生長は早く1か月後には高さ100儖漫壁兵錣篆△付け年数にもよります)に生長し、花芽が付きます。その頃には葉の色は緑色に変わっています。葉は互生し1〜2回3出複葉です。大株になると株元から何本も茎が立ち上がり、その殆どに花をつけることになります。

赤銅色の新葉が出る、生長した株、株元

 開花期は5月〜6月です。大きな花を咲かせるためには、葉の脇から出ている蕾は小さい時に摘み取り(摘蕾)頂芽のみとします。花色は白からピンク、赤、紫がかったもの、黄色など多彩で、また花の型も非常に変化が多く、園芸品種は3000種以上あると言われています。人気の花ですから今後も育種され新種が増えることでしょう。花が終わったら花首の下で切り取ります。株の消耗を防ぐため、果実は付けないようにします。来年も花を咲かせるために、9月一杯までは葉を枯らさないように気を付けましょう。

 栽培は日当たりと水はけの良い所で、有機質に富んだ肥沃な土が適しています。9月下旬〜11月上旬に植えつける時には、深く掘った植穴に堆肥や腐葉土、元肥などをすき込んでやります。鉢植えの場合は深くて大きな鉢が必要になりますね。5年も経つと株が大きくなりますので、株分けをします。深く根を掘り起し、根を切らないように注意して3〜5芽づつに切り分けます。根はゴボウのように太く長いので取扱いに注意しましょう。この根を乾燥させ煎じて薬用とするのです。

頂芽の蕾と脇の蕾、ピンク花、果実

 シャクヤク、ボタン、ユリと美女の代名詞のような花です。古い昔から多くの人々がその花を愛でる気持ちは今も同じですね。

次回はアオジソです。

グリーンアドバイザー
アロマテラピーインストラクター

 
内田 千穗

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