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ハーブ講座

始めよう 楽しもう ハーブ Vol.84 カタクリ

 3月に月が変わると、気温は低くても気分はすっかり春です。身近に春を見つけるのも楽しいものですね。皆さんのハーブガーデンで春を見つけましたか?啓蟄、虫も起き出してきます、我々も庭仕事にかかりましょう。

今回はカタクリをご紹介します。

カタクリ
カタクリ
英名 katakuri  学名 Erythronium japonicum Decne.  和名 カタクリ  古語 堅香子(かたかご)
ユリ科  耐寒性球根多年草

 早春の短い期間に地上に現れる花で、「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)*と呼ばれる植物の一つです。日本など東アジア原産で、落葉樹林の林床に育ちます。地上でお目にかかれるのはわずか2ヶ月位です。しかも開花時期は4月頃の約2週間と短いので、見るためには開花期間に合わせて出かけることになります。そして5月中旬頃から9月末までは地下で休眠に入ります。地下深く休眠した鱗茎は10月下旬ごろに発根し始め、雪解け後の3月中旬地上に葉を出します。地植えの場合は落葉樹の下あたり、夏に日陰になるところが理想ですね。鉢栽培は、深鉢に出来るだけ深く球根を植え付けます。用土は水はけが良く腐葉土を混ぜたものにしましょう。植え付けは、9月頃です。

* 早春に葉を展開すると同時に開花結実をし、来年の準備をして枯れていく植物。地上に現れるのは約2〜3ヶ月の間のみで、あとは地中で過ごす儚い植物たちの総称。フクジュソウ、セツブンソウ、エゾエンゴグサ、イチリンソウ、ニリンソウなど

 葉は通常2枚で長楕円形の葉には暗紫色の模様が入ります。2枚の葉の中央から15cm位の花茎を伸ばし、先端に薄紫色〜桃色の花を1輪咲かせます。3枚の外花被片と3枚の内花被片、柱頭が3つに分かれた雌しべ、それを囲む短い3本と長い3本、計6本の雄しべからなっています。花被片の内側基部にはW字型の模様があり、それも特徴のひとつですね。ハナバチの仲間の授粉昆虫に、蜜のありかを教え誘う目印とも言われています。妖精の名に相応しい可憐な草姿です。

2枚の葉、基部の模様、可憐な草姿

 花は日が当たると蕾から約2時間ほどで開花します。それを3回位繰り返し終わりとなります。授粉した雌しべの子房は膨らみ3室からなる果実に生長します。3室に分かれた果実の中には、直径2mm位の種子が入っています。その先端にはエライオソーム**がついていて、それを好むアリにより巣に運ばれ、その後近くに散布されるという、変わった種子散布方法です。

** アリを誘引する物質(オレイン酸などの脂肪酸、グルタミン酸などのアミノ酸、ショ糖などの糖)を含 んだ種子の付属体のこと。
蕾ふくらむ、開花始め、三室からなる果実

 古くは鱗茎(長さ約5〜6僂療状楕円形)からデンプンを取りカタクリ粉を作っていたようですが、今はジャガイモから採るデンプンです。どれ位の量の鱗茎を集めたのでしょう。花をつけたらさぞ見事なことでしょうね。

次回はハタケワサビです。

グリーンアドバイザー
アロマテラピーインストラクター

 
内田 千穗

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